製品名: eGO (イーゴー)
販売元: 有限会社エコモト・インク
http://www.ecomotoinc.com/
開発・製造元: eGo Vehicles, LLC
http://egovehicles.com/
ISBN: 978-4-381-02220-2
税込定価: \163,000(eGO2-J EC200JP)
以前のサイトでレビューを載せていましたが、昨年から
電動スクーターに乗っています。
価格や実用面はもちろん、デザイン性の高さから、現時点で日本において持つ楽しみを味わえる電動二輪の恐らく唯一の選択肢だと思います。
暖かい季節になったことと、ガソリン価格がえらく上がってしまったことから、いよいよ本格的にこの手の乗物の購入検討に入られている方も多いようですので、改めて簡単なインプレッションを書きます。
▼最大の特徴「扱いやすさ」
写真で見るとまるでママチャリのようなルックスですが、実際には動力付にふさわしくしっかりしたつくりです。全体的にモーターの出力と限界速度に見合った設計といえるでしょう。跨ってみると普通の日本製原付スクーターより大柄な感じですが、足を置くところが自由なこと、サドルの高さを調節できることなどから、ずっと自然な体勢で乗れます。ハンドルの高さや遠さが気になる場合は、ハンドルバーをひっくり返してつけたり(やっているユーザも多い)、市販品への付け替えを検討してもよいと思います。
キーをひねれば暖気なしですぐに準備完了。人差し指と親指でつまむようなスロットル(アクセル)をひねるとスーっと動き出します。当たり前ですがとても静かです。電動モーターの特性で、走り出しの際の力はガソリンエンジンより強めですが、すぐに慣れてしまう程度のもので、スクーターにありがちな発進のもたつきがない分気持ちが良いです。また、スロットルのひねりに対して正確に比例して力が増してゆき、ガソリンエンジンのようにノイズや振動が増えることもなく、また急に力が強くなったりなくなったりという、所謂パワーバンドがないので気を使わずに済みます。
車重自体軽いのですが(60kg弱)、加えて重量物が足下に集中しているので、走っても押して歩いても、すごくとり回しが楽です。
走らないときは充電場所さえ確保できれば実質的にメンテナンスフリーに近いです。中に入っているのはモーターとバッテリー、ベルトと電子的な制御装置なので、エンジンオイルや冷却水もなく、排気煙で汚れることもありません。ただ、絶対的なパワーは低いので、タイヤの空気圧(自転車のロードレーサー並の高圧)に気をつけないと、“燃費”低下やパンクの危険性が高くなります。
▼チョイ乗り以上のことは望めない
カタログ上の最長航続距離は35kmで、これは運転者の体重が70kg、平坦な舗装路を想定した値です。電気モーターらしく登りに強く、下りでは回生ブレーキで充電できますが、やはり登りでは余計に電気を消費します。
日本の総代理店の社長さんの愛車にはオプションの外付けバッテリーがついていました。
走行モードは距離を稼ぐ「Go Far」モードと、パワー優先の「Go Fast」モードがありますが、「Go Far」モードの最高速度は時速27kmなので、気持ちよさそうに走っているロードレーサーに抜かれます。
ゼロからのフル充電には、日本の100Vコンセントを使って4時間かかります。
▼気をつけること
先にも述べましたが、やはりタイヤの空気圧です。自転車で体験できますが、空気圧が低いと路面抵抗がとても大きなものになり、グリップと乗り心地は良くなりますが、航続距離も速度もぐんと落ちます。指定の空気圧が非常に高いので、自宅で空気を入れるのであれば、空気圧計付の高圧ポンプを用意する必要があります。ホームセンターで見かけることはあまりないと思いますが、実は通販で結構安く買えます。僕はアマゾンで
この製品を買いましたが、驚くほど軽く、また何回も押さなくてもいいので、もっと大きなバイクや自転車用にも快適に使っています。
もう一つは、充電用のコンセントをさしっ放しにしないことです。このスクーター、コンセントがつながっている間と走行中はいくら寒くても冷却ファンが回りっぱなしなので、充電が完了してもどんどん電気を食います。充電器にも余分な負荷がかかります。
▼見た目
レトロモダンな見た目と乗り心地がこれほど近い乗物も珍しいかもしれません。とっつきやすく、静かで、乗り手に緊張を強いず、がさつなところがありません。近くに寄って見ても細部の仕上げや表面処理も日本製バイクに遜色ありません。舗装が悪い道路では路面からの衝撃を受けやすくなりますが、基本的に、自転車で坂道をすーっと下ってゆくあの感覚がずっと続く感じです。
※この記事はあくまで筆者本人の体験および知識に基づく個人的な感想です。